ISAR倫理基準及びガイドライン

(ISAR 2001)(*Revised 7/2003)


序文

国際占星術研究協会(ISAR)は、教育及び職業的な組織であり、その会員は最高の質の占星術のために貢献します。協会会員は、多様な分野の占星術において、データの正確性や教育サービス、カウンセリング基準、研究活動の向上に努めます。

占星家は、量的、質的の両側面における研究に基づいた正当で信頼性のある知識の体系を発達させる努力をしています。彼らはその知識をコンサルタント、カウンセラー、管理者、心理療法士、教育者など、さまざまな状況の中で、人間性の理解のために利用するでしょう。これらの倫理基準やガイドラインは、その第一の目的として、占星家が仕事をする相手の個人やグループとともにプロフェッショナルな占星家及びそのコミュニティの繁栄と保護を掲げています。

占星家のモラルの基準や行為は、他の個人と同じ程度に個人的なことがらですが、占星家の行為は職業的な責任に関する信頼をなくしたり、占星術や占星家に対する公の信用を汚すことになりかねない側面もあります。行いの基準を可能な限り高めようとする努力は、占星家個人個人の責任です。

これらの倫理基準とガイドラインは、ISARがその会員の間で共通して保持されるべき倫理的責任の性質を明確にします。ISARのすべての会員は、この倫理基準及びガイドラインを厳守します。そして、この倫理基準及びガイドラインが、倫理的な訴えを仲介する土台として機能します。

占星術にはいくつかの分野があり、包括的な倫理基準とガイドラインは多様な異なる状況をカバーする努力が必要です。ホラリー、あるいは、ファイナンシャル占星術において倫理的に関連のあることが、対人関係の問題に悩んでいるクライアントを持つカウンセリング占星家には当てはまらないこともあるでしょう。したがって、これらのガイドラインは、異なる占星術的な分野で特別に適用されるような倫理基準を認識する努力も必要です。また、公との関わりや教育、管理、研究など、カウンセリング以外の領域での活動をカバーする必要もあります。私たちは、基準の開発は進行中の過程であり、この規則は必要であれば改訂し、最新化することのできる生きた文書であると認識しています。

占星術は、多様な理論的な展望や広範囲の適正な研究手法を抱えています。占星家は、研究結果が彼ら自身の理論的、方法論的展望の基準に一貫していることを保証するべきです。彼らは、自分自身や関連のある研究を行う競合の両方の観点での情報に疎通し、研究が判断されるべき適合性の基準を継続的に評価するべきです。

これらの倫理基準及びガイドラインは、起こりうるすべての状況を明確にカバーすることは不可能です。ある特定の種類の行為に対する具体的な基準やガイドラインがないことは、その行為が倫理的だという意味ではありません。したがって、これらの基準の具体的な言葉遣いは重要である一方、これらの倫理基準とガイドラインを適用、あるいは、解釈するものは、いつも、その原理の精神や意図を考慮しなければなりません。

動的な一連の倫理基準を厳守するということには、人生を通して倫理的に行動し、同業者の倫理的な行動を勇気づけ、必要に応じ、倫理的な問題に関して他人と相談していこうとする個人的な努力を行っていく必要があります。

これらの倫理基準やガイドラインの第一の目的は、占星術家に対して、クライアントの体験や同業者の間の関係、そして、私たちの分野への理解を改善するようなタイプの倫理的実践を教育することです。これらのガイドラインが私たちをより高い基準へと奮い立たせることを期待します。私たちのコミュニティの会員が最低限の基準に適合しない場合には、倫理委員会が誤解や紛争の仲裁をします。


セクションA:職業的な責任

A.1.定義

プロフェッショナルな占星家は、収入源あるいは職業として占星術的なサービスを提供します。占星家は、個人やカップル、組織、ペット、マンデンイベントのホロスコープを含む占星術チャートの詳細な分析に基づき展望や意見を提示する人で、その過程の中でトランジットやプログレス、その他の関連する手法を利用することもあります。プロフェッショナルな占星家は、もっとも正確な出生データを利用するように努めます

A2.基礎となる基準

a.倫理基準及びガイドラインを学ぶ責任

占星家は、この倫理基準及びガイドラインを読み、理解し、従う責任があります。職業的なガイドラインに関する無知は、倫理に反する行為で訴えられることからの防衛としては受け入れられません。

b.第一の責任

すべての他の倫理を超えて重要な指導は、害を与えないことです。占星家は、いつでも、クライアントの最善の利益を考えながら行動しなければなりません。

c.この職業のイメージを高める

占星家は、この職業の地位を汚さないような態度で振る舞わなければなりません。占星術を表現しているときには、プロフェッショナルなイメージを提示しなければなりません。

A3.個人的な必要性や価値観

a.個人的な必要性

占星家は、コンサルティングの関係に付随する親密さや責任をよく意識し、クライアントへの尊敬を維持し、クライアントの犠牲により個人的な必要性をかなえるような行動は慎まなければなりません。

b.個人的な価値観

占星家は、自分自身の価値観や姿勢、信条を認識し、多様性のある社会に住んでいることを理解し、自分の価値観をクライアントに押しつけることを避けなければなりません。

A4.多様性の尊重

a.差別をしないこと

占星家は、クライアントや学徒、被管理者に対して、年齢や肌の色、文化、能力、人種、性別、民族、宗教、性的指向、結婚の状況、社会経済的な状況、その他のいかなる理由に基づき、否定的な影響を与えるようなやり方で差別をしてはなりません。

b.差異を尊重する

占星家は、関わるクライアントの多様な文化的背景を積極的に理解しようと試みなければなりません。これには、コンサルティングの過程で占星家自身の文化的/人種的/民族的アイデンティティがクライアントの価値観や信条に対してどれだけ影響を与えるかという側面も含みます(これに限られるわけではない)。

A5.職業的有能性

a.有能性の境界

占星家は、公式な教育や訓練のみでなく、教育や研究、コンサルティング、出版を含む適切な職業経験に基づいた有能さの範囲内でのみ実践しなければなりません。占星家は、一貫してその職能を優秀なものにする努力を続けなければなりません

b.新たな特別な実践領域

占星家は、自分にとって新しい特別な領域においては、適切な教育や訓練を行った後でのみ実践します。新たな特別な領域の技術を開発している間、占星家はその有能性を確実なものにする段階を踏まなければなりません。

c.教育の継続

占星家は、教育を継続することの必要性を認識しなければなりません。これには、カンファレンスへの参加や講義の受講、占星術的な教科書の学習などの方法が含まれるでしょう。占星家は、利用する技術に関する有能性を維持する努力をしなければならず、新しい方法論に対しても積極的に取り入れる姿勢をとらなければなりません。

d.限界、あるいは、能力の低下

占星家は、自分の肉体的、精神的、感情的問題がクライアントや他人に害を与えるときには、職業的なサービスを行うことを自粛しなければなりません。限界や能力の低下の兆しに対して深い注意を払い、問題に関する援助を求め、必要であれば、職業的な責任を限り、保留し、終結させなければなりません。

A6.広告やクライアントの勧誘

a.定義

広告には、すべての有償、無償のメディアやパンフレット、名刺、ダイレクトメール、電話帳広告、経歴書、その他の印刷物上の陳述が含まれます(それらに限られるわけではない)。広告には、また、講義やクラスなどの口頭での提示やテレビ、ラジオ、インターネットなどの電子メディアで利用されるコメントなどの陳述も含まれます。

b.正確な広告

占星家が、職業的なサービスを誘因するように仕組んだ、間違った、詐欺的な、誤解を招く、虚偽の主張を行うことは倫理に反します。ある陳述は、それが題材になる事実を明示していなかったり、好ましい結果に関する、間違った、あるいは、正当でない期待を作り出すように意図された、あるいは、その可能性の強い場合、誤解を招くもの、あるいは、虚偽のものと判断できるでしょう

c.他人/メディアによる陳述

占星家は、他人やメディアにより作られる占星家、あるいは、占星術の職業に関する陳述が正確であるということを保証するための必要な努力をしなければなりません。

d.製品及び訓練の宣伝

自分の職業に関連する製品を開発した、あるいは、ワークショップや訓練イベントを行っている占星家はこれらの製品やイベントに関する広告が正確であることを確かめ、消費者が確かな情報に基づいて選択できるように適切な情報を開示しなければなりません。

セクションA6.eは議論中です。補足参照

e.サービスを受ける人への宣伝

f.職業的協会への参加

占星家は、占星術の発展や改善を促進する地域や州、国の協会へ積極的に参加する努力をするべきです。

A7.資格証明

a.主張する資格証明

占星家は、自分が所有する職業的資格証明のみほのめかしたり主張し、他人が自分の資格証明を誤提示を訂正する責任があります。職業的資格証明には、認知された占星術プログラムからの証明書や占星術、哲学、宗教、カウンセリング、心理学、あるいは、深く関連する分野の卒業単位、政府の発行する証明や免許、その他の従事する占星術的仕事に関連する特別な知識を示すような資格証明が含まれます。

b.資格証明ガイドライン

占星家は、資格証明を発行した組織により作られた資格証明の利用のガイドラインに従わなければなりません。

セクションA7.cは議論中です。補足参照

セクションA7.cは議論中です。補足参照

A8.料金と交換

a.料金の設定

占星家は、クライアントに対し、コンサルテーションに入る前に、そのコンサルテーションに関連するすべての料金体系やオプションを明確に説明しなければなりません

b.交換

占星家は、関係が搾取的でなく、占星家とクライアントの間で交換の条件について明確な合意がある場合には、占星術的なサービスの見返りにものやサービスを受け取ることができます。

c.委託料

占星家は、潜在的な対立や利益のために委託料を受け取ってはなりません。

d.プロ・ボノ・サービス

占星術家は、金銭的な見返りの少ない(プロ・ボノ)サービスへ職業活動の部分を捧げ、社会に貢献する努力をしなければなりません。

A9.公共の責任

公人のチャート

公人のチャートの解釈は、インタビューや公表された文書、記録された観察などの中で明らかにされた具体的な達成や名声により公の領域と考慮される部分に限らなければなりません。公人のチャートを解釈するときには、占星家は中傷するようなコメントを避けなければなりません。

マンデン、経済、あるいは、政治的な予測

経済、社会、政治、地勢学など大きなグループの人々に関連するチャートを解釈しているときには、占星家は公に理由のない恐れを招く可能性のある切迫した災害の悲惨な予測を行ってはなりません。否定的な予測は、a).占星術は確実な科学ではない、b).占星術的な可変要素は同じ意味のさまざまな異なるイベントとして具現化する可能性がある、c).占星術は、未来の天文学的なイベントの結果を絶対的な確実さを持って予測できるものではないなどの責任放棄文をつけ、和らげたものにしなければなりません。

c.セクシャルハラスメント

占星家は、職業的な活動や役割に関連して起こり、1).歓迎されず、2).攻撃的で、3).その状況で関連する理知的な人にハラスメントとして感じるほど強い、性的な勧誘、肉体的な前進、性的な性質の言葉上、あるいは、言葉に表されない行為として定義されるセクシャルハラスメントに関与してはなりません。セクシャルハラスメントは、単一の強力な行為、あるいは、複数にわたる執拗な行為であることがあります。

d.メディアでの提示

占星家が公的な講義、デモンストレーション、ラジオやテレビの番組、録音テープ、印刷記事、コンピューターレポート、メールでの題材、他のメディアなどの方法でアドバイスやコメントを行うときには、次のことを保証するために十分な注意を払う必要があります。1).陳述は適切な職業的な占星術的な文献や体験に基づいているものであること。2).陳述は倫理的なふるまいに一貫していること。3).組織から適切な権限を得る前に組織の代弁者として代表するようなことがないこと。4).情報の受手が職業的なカウンセリングの関係が確立されたとの誤解を促進しないこと。

e).理由のない主張

占星家は、例えば、愛情や幸福、繁栄の約束など、理由のない将来の幸福を基にして人々に占星術的なサービスを購入せしめることにより、大衆の不安や騙されやすさを悪用してはなりません。また、占星家は、彼が見えると主張する否定的な未来のできごとから守るという前提に占星術的サービスを購入せしめてはなりません。

セクションA10は議論中です。補足参照

A10.クライアントとの性的な親密関係

A11.他のプロフェッショナルな占星家に対する責任

a.異なるアプローチ

占星家は、自分自身とは異なる占星術への職業的アプローチを尊重しなければなりません。占星家は、仕事を共にする他のプロフェッショナルなグループの伝統や実践を知り、考慮に入れなければなりません。

b.個人の公的陳述

公の状況で個人的な陳述を行う場合には、占星家は彼らが個人的な展望から話しており、すべての占星家や職業を代表して話しているのではないことを明確にしなければなりません。

c.個人的な対立

占星家は、口頭、あるいは、書面にかかわらず、他の占星家の評判や専門技術を軽んじたり台無しにするように解釈される陳述をすることを控えなければなりません。占星家が行う、別な占星術家について言及するどのようなコメントも、最初に、それが考え方や採用する技術、視点、その他の違いとしてであり、いかなる人物に対する個人攻撃ではないということを明確に説明するべきです。この同様な職業的な礼儀は、いかなる地域的、あるいは、全国的な占星術組織の方針や実践に関しても拡張されるべきです。


セクションB.秘密

B1.プライバシーに関する権利

a.プライバシーの尊重

占星家は、クライアントのプライバシーに関する権利を尊重し、秘密の情報を同意なしに暴露することを避けなければなりません。

b.多重の関係

占星家が第三者の要求によりある人物のコンサルティングサービスを行うことに合意した場合は、占星家はどちらの立場の秘密も守られることを明確にしなければなりません。

c.クライアントの放棄

クライアントあるいは彼らの法律的に認知された代弁者は、プライバシーに関する権利を放棄することができます。

d.例外

占星家が情報の秘密を守るという一般的な必須事項は、クライアントや他人の明確で悲惨な危険を防止するために開示が必要な場合は適用されません。占星家は、例外の正当性に疑いのある場合は、弁護士や州認可の医療従事者などの他の専門家に相談しましょう。

e.管理

もし、クライアントとの業務に管理者による継続的な検閲を含む場合、クライアントには管理者の存在が伝えられるべきです。占星家は、実務に入る前にその旨について許可を得、管理の過程に必要のない名前やその他の個人を判別できる情報は守られることを保証しなければなりません。

f.グループワーク

グループワークでは、占星家は、参加した特定のグループに関する秘密とその可変要素を明確に定義し、その重要性を説明し、グループワークに含まれる秘密に関する困難さを議論しなければなりません。秘密保持を保証できないという事実をグループメンバーに明確に伝えなければなりません

g.未成年者のクライアント

未成年者であり自発的に説明に基づく合意を与えることのできない個人のチャートを解釈する場合には、適宜に合わせコンサルティングの過程に両親や保護官の立ち会いの下に行います。

h.記録の秘密

占星家は、彼らが作り、維持し、移動するいかなる記録の安全性や秘密保持に関して、記録が書面、録音テープ、コンピューターデータ、その他のいかなるメディア上であっても適切な努力を行わなければなりません。

i記録、あるいは、見学の許可

占星術家は、セッションを電子的に記録したり、他人に見学させる前にクライアントに許可を得なければなりません。もし、セッションを記録した場合、クライアントに録音の目的、例えば、テープは保管するのか、商業的に販売されるのかなどを伝えなければなりません。もし、記録されたセッションが後に他の目的で利用される場合には、先に、該当するクライアントから具体的な許可を得なければなりません。

B2.第三者のホロスコープ

a.第三者のホロスコープの解釈

もし、クライアントが占星家に成人の第三者のチャートを深く解釈することを望んだ場合(つまり、セッションの焦点がその第三者とクライアントの特定の関係についてではなかった場合)、占星家はクライアントに対して、その第三者から許可を求めるように要求しなければなりません

b.許可が得られなかったとき

クライアントが第三者の許可を得られなかった場合、占星家は第三者の出生データを利用してクライアントがその第三者との関係をよく理解することには利用できるが、第三者のホロスコープの直接の解釈をクライアントへ伝えることは避けなければなりません。

c.シナストリー、コンポジット、ダビソンチャート

シナストリーやコンポジット、ダビソンなどの対人関係のチャートのために、占星術家は第三者の許可なく出生データを利用することができます。しかし、占星家は、第三者のホロスコープの直接の解釈をクライアントへ伝えることは避けなければなりません。

B3.研究及び訓練

a.データの匿名化

カウンセリングの関係から得られたデータの訓練や研究、出版の目的への利用は、関連する個人の匿名性を保証するために匿名化をしなければなりません。そのような匿名化には、仮名や性別、民族、職業、データの本質的な重要性を損なわないように変えることのできるその他の表示の改竄などが含まれます。

b.身元公表の合意

発表や出版などにおけるクライアントの身元公表は、クライアントが題材を検閲し、発表や出版に合意したときのみ許可されます。


セクションD.コンサルティング占星術

D1.定義

占星術コンサルタントは、そのサービスの中に1).個人が自分の強さや能力を認識することを助ける、2).人生の問題に対する洞察を与える、3).成長や発展のパターンを説明する、4).自己認識を深める、5).人生の目的を提案する、6).挑戦や機会の時期を明らかにする、7).特定の体験や人生の一時期の意味を探究する、8).特定の方向の活動に関してタイミングや判断のガイドにするなどの目的のために占星術的なチャートの議論を含む人です。

D2.コンサルティングの能力

セクションD2.aは議論中です。補足参照

能力の境界

D3.クライアントへの開示

a.料金と予約

予約をするときには、占星家はクライアントに対し、セッションの料金、時間、場所を明確に伝えなければなりません。

b.サービスの性質

コンサルテーションが始まったときには、占星家はクライアントの必要性や目標を確かめ、サービスの目的や目標、手順、利益、限界をクライアントに伝えなければなりません。

c.占星術的でない技術や実践

実践の中に他の技術(タロットや数秘術、霊能力など)を利用する占星家は、これらの情報源と占星術的な情報源や技術を区別しなければなりません。

d.正確な情報

占星家は、予測の正確さの限界について気を配り、「すべての」、「いつも」、「まったくない」、「確実に」、「いかなる」、「誰も〜しない」などの普遍的なニュアンスを持つ言葉を使ったり、確実で具体的な結果をほのめかす総括的な発言はしてはなりません。クライアントは、占星術が個性の描写や未来のできごとに関して絶対的な確実性は不可能であることを伝えられなければなりません。

e.確定的でない言葉遣い

占星家は、個性の描写や未来のできごとの予測をしているときに、「かもしれない」、「ありうる」、「であろう」、「おそらく」、「可能性がある」などの絶対的でない、運命的でない用語を利用することが勧められます。そして、研究調査でも可能な限りこのような陳述に基本を置くように努力しましょう。チャートの可変要素に関して、保証のない確実さや独断的な解釈を避けるために特別な努力を行わなければなりません。

f.チャートの意味の多様さ

占星家は、チャートの可変要素は多次元的で、連続体として作用し、クライアントのチャートの具現化は、その人自身の成熟のレベルや自己実現の度合いを反映するということをクライアントが理解することを確かめなければなりません。

g.輪廻に関する占星術

チャートの象徴をカルマや転生の視点から解釈する占星家は、クライアントの人生に対する他の考え方を選択する権利を尊重しなければなりません。輪廻を不快に感じるクライアントに対面した場合、占星家は批判したり改宗させたりしてはなりません。そのような占星家はそのクライアントとの業務を辞退するか、遺伝子パターンや家族の神話などの別な展望を提示します。

転生的なイメージを利用する場合、占星家はクライアントに対して、この種類の情報は、他の倫理的な占星術の実践の背景にある同じ原理に従って働いていることを強調しなければなりません。つまり、象徴は文字通りでも一次元的なものでもないということ、それらは多様な解釈が可能なこと、占星家は以前の人生から具体的な生物学的な事実よりも心理学的な動的特性を理解しようと試みていることなどを説明しなければなりません。占星家は、前世の情報は、それ自体、個人的な信条の問題であり、したがって、直接価値づけることは難しいことを認識しなければなりません。占星家は、クライアントが、転生の情報を、その他の形式の占星術カウンセリングをテストするのと同様な基準で扱うように勧めます。つまり、現在の人生の状況への関連性を個々に考慮する姿勢を強調します。いつも、この種の占星術を実践している占星家は、クライアントに破壊的な罪悪感やエゴの肥大を創り出してしまう可能性のあるという視点の独特な危険性に敏感になるように努めなければなりません。

D4.クライアントの幸福

a.積極的な成長と発展

占星家は、クライアントが、クライアント自身の自主性や利益、幸福を増進するように成長、発展することを勇気づけなければなりません。

b.独立性を促進する

占星家は、クライアントに対して、対人関係や職業、引越し、性関係、金銭、あるいは、その他のいかなるものごとに関連して、何をしなければならないかを伝えてはなりません。占星家は、チャートに示されるものごとを明確化し、葛藤の本質に対する洞察を与え、クライアントのジレンマに同情し、あるいは、行動の方向性を推薦する一方で、占星家はクライアントの決断能力を尊重し、サポートしなければなりません。

D5.予測業務

a.意味の連続性

占星家は、適切な範囲の意味を与え、クライアントに対して、実際のできごとの結果は可能性の連続性に沿って変化する可能性があることをしっかりと伝えなければなりません。

b.絶対に誤りがないという主張

特定のできごとの予測に関して絶対に誤りがないと主張できる占星家はいません。

c.悲惨な警告

占星家は、クライアントが理由のない恐怖を感じることにつながる可能性の高い予測は行ってはなりません。予測は、離婚や事故、病気、死、金銭的破綻、その他の否定的な結果を、より積極的で、同様の可能性のある別な解釈でバランスをとることなく行ってはなりません。クライアントに対して、ある時期は他より挑戦的であり、否定的な結果がでることもでないこともあるが、困難は心理的な成長や発展につながる可能性があることをしっかり認識させる努力をしなければなりません。

セクションD6は議論中です。補足参照。

D6.他人のサービスを受けたクライアント

D7.多重のクライアント

占星家が、お互いに関係を持つ2人かそれ以上の人々とのコンサルトを別々に行うことを合意したときには、占星家は、思慮深くなり、秘密保持を確実に行わなければなりません。もし、占星家が潜在的に対立する役割をするために呼ばれたことが明らかになったときには、適切なかたちで役割を明確にし、調整し、あるいは、撤退しなければなりません。

D8.言及

a.他の占星家への言及

占星家が、例えば、医学、金融、リロケーション、ホラリーの質問など、自分の訓練や実践の範囲を超えている占星術的な問題が持ち上がったとき、占星家はクライアントにそのような問題に関して訓練を積んだ別の専門家がいることを言及しなければなりません。

b.占星術ではない専門家への言及

もし、占星術がクライアントに対して職業的な援助にならなかった場合、コンサルティングの関係に入ったり、あるいは、いきなり関係をやめてしまうことは避けなければなりません。占星家は、問い合わせ先に関する知識が豊富で、適切な別の選択肢、例えば、資格のある心理セラピスト、心理療法士、医者、あるいは、12ステッププログラムなどを提案できなければなりません


セクションF.研究と出版

占星術的研究は、日常的な調査や逸話的証拠集めから再現性のある統計学的な研究までの全範囲をカバーします。占星術研究における倫理の要点は、結果の公平で正確な報告です。占星術研究にはいくつかの特別な問題が含まれますが、全体的には、良識のある科学的な研究の標準的な規則があてはまります。

F1.結果の報告

a.結果に影響する情報

研究結果を報告するときには、研究者は、調査者が認識している調査の結果やデータの解釈に影響を与える可能性のあるすべての可変要素について明確に言及しなければなりません。

b.データ出所明示

研究者は、各々の出生データの出生時刻がどこから得られ、誰が収集したかという両側面において、データの出所を報告する必要があります。データを誰が収集したかということの明示は、適切には引用、例えば、「ロデンより」と呼ばれます。出生データの出所の明示は、適切には、「データ出所」と呼ばれます。研究者は、データの信頼性を判断するために、ロデンランクづけシステムのような情報源のランクづけシステムを利用する必要があります

c.正確な結果

研究者は、研究を正確に計画、遂行、報告し、結果が混乱を招く可能性を最低限に抑えるようなやり方で行わなければなりません。彼らは、自分のデータの限界に関する詳細の議論を提示し、別な仮説の選択肢を提案しなければなりません。研究者は、詐欺的な研究やデータの歪曲、あるいは、熱心に結果の偏った分析などに関わってはなりません。

d.不利な結果を報告する義務

研究者は、職業的に価値があると判断されるいかなる研究の結果も他の占星家と意見交換しなければなりません。よい科学を実現するには、期待した答えが出た、出ないに関わらずきちんと報告することが必要です。積極的、消極的の両方の結果が、その分野の知識の内容が形成されることを助けます。組織や番組、サービス、一般的な意見、あるいは、既得権にとって好ましくないと思われるような結果でも公表しなければなりません。

e.対象の身元公表

研究プロジェクトに従事している研究者は、対象による書面による公表の許可がない限り、それぞれの対象の身元を匿名にするよう気をつけなければなりません。公人の公の領域で得られた研究情報は、匿名にしなくてもよいです。

f.再現性の研究

研究者は、再現性の調査、あるいは、メタ調査を行おうとする資格のある専門家に十分なもともとの研究データを提供する義務があります。二次的な研究者は、最初の研究者が確立した匿名性を尊重し、維持しなければなりません。

g.統計的な分析

研究者は、適切なコントロールグループを作ることなくサンプルの中に占星術的な要素が多い、あるいは、少ないという絶対的な陳述を行うことを控えなければなりません。驚くような天文学的な不規則性(例えば、火星が太陽にコンジャンクションになることは、オポジションになることより4倍多いなど)があり、結果をコントロールグループと比較しなければ、簡単に間違った占星術的結論を出しかねません。非公式な研究の結果を議論する場合は、研究家は「かもしれない」、「ありうる」、「らしい」、「推測される」、「のように見える」などの言葉を使うようにします。

研究家は、占星術的な調査の結果を分析、議論するときには、統計的な重要性と予測的な重要性の区別を認識しなければなりません。統計的な重要性は、サンプルの中で多少の諭して現れるかもしれませんが、それは特定の個人について予測するときにはあまり役に立ちません。

F2.出版

a.知的な財産

データや研究調査の結果は、データと結果の両方、あるいは、どちらか片方について特別な契約がなされていない限り、その調査を計画し実行した研究者の知的財産になります。知的な正直さのために、研究報告にはすべての基金の源や制限を言及しなければなりません。

b.他人の認知

研究を行ったり報告するとき、あるいは、理論を発表するには、研究者は同じ題材に感する以前の業績と親しみ、それを認知し、著作権法を観察し、権利を持っている人々の出典表示をしっかり行わなければなりません。
具体的には、
もし、あなたがアイデアを別な他人から得た場合は、アイデアの源を認めなければなりません。
もし、あなたが別な他人を引用するときには、正確に引用し、もとの文章の意味を歪ませるように文脈から外し、一部のみを引用してはなりません。
もし、あなたがすべての作業をあなた自身で行っていない場合、その業績の最終報告の際に貢献したすべての人々の名前が明示してあることを確認しなければなりません。

c.複製の提出

占星家は、出版者に連絡しない限り、一度に一つの雑誌/刊行物に対して考察を述べた文章や記事を送ります。すべて、あるいは、重要な部分の文章や記事が別の雑誌や刊行物に掲載されたものは、前の出版者の認知や許可がない限り、次の出版者に提出してはなりません。

d.専門的な

出版や研究、その他の学問的な目的で提出された題材を検閲する占星家は、それを提出した人の秘密保持や知的所有権を尊重しなければなりません。明確な許可がない限り、その業績が出版されるまではそれについての議論をしてはなりません。業績の評価は、すべて研究内容に基づいて行い、研究者の占星術的な学派による評価はしてはなりません。批判は、尊重と具体性をもって行うべきです。

e.ソフトウエアプログラム

占星家は、他の占星術ソフトウエア出版者のコードやプログラムを死りながら再現してはなりません。


セクションG.ファイナンシャル占星術

G1.定義

利益、あるいは、報酬のために、占星術を利用し、株や債券、相互基金、商品先物取引やオプションに関するアドバイスをしたり、意見を提示する占星家がファイナンシャル占星家です。さらに、この分類には、ファイナンシャルプラニングや有価証券構築、あるいは、再構築に関連するいかなることがらに関する意見を提示する占星家も含みます。

a.適切な資格

ファイナンシャル占星家は、広範囲の個人的調査を通して、あるいは、この目的に特別に設計された占星術的なソフトウエアの適切な利用を通して、市場の動向の理解や知識、熟練を披露します。直接、あるいは、間接的に株や債券、先物取引、商品、あるいは、株式オプションの価値や売買推薦を行うファイナンシャル占星家、あるいは、その他のいかなる金融媒体への投資や取引の推薦を行うファイナンシャル占星家は、その在住する国の法律により要求される適切な統制機関に登録する必要があります。

例えば、アメリカ合衆国では、報酬のために商品先物取引やオプションの売買(つまり取引)に関する具体的なアドバイスをするためには、商品取引アドバイザー(CTA)として登録しなければなりません。あるいは、報酬のために特定の株式の売買に関して具体的なアドバイスをするためには、安全取引委員会(SEC)に投資アドバイザーとして登録しなければなりません。同様に、アメリカでは、報酬のために、ファイナンシャルプラニングや有価証券構築に関するアドバイスを行うためには、その他の適切な機関に登録しなければなりません。これらのことがらに関して自分の国での法律を知り、それに従うことはファイナンシャル占星家自身にかかっています。

b.試験

いかなる金融市場の具体的な投資、あるいは、取引の推薦を行うファイナンシャル占星家は、居住する国の法律で要求される適切な統制機関による投資や取引アドバイスを行うことに関するすべての規定の試験を受け、合格しなければなりません

c.意見と推薦

自分の国の適切な安全統制機関により認可されていないファイナンシャル占星家は、与えたアドバイスは意見のみであり、議論した特定の金融媒体の売買の推薦ではないことを明確に伝えなければなりません。


G2.広告

a.事実に基づいた表現

ファイナンシャル占星家により宣伝題材の中で語られるすべての陳述は事実に基づく真実でなければなりません。占星家は、すべての主張を書類にできなければならず、読み手を誤魔化したり、誤解させることにつながる宣伝材料を利用してはなりません。

b.利益と損失

利益の可能性を語る表現には、同等に顕著な損失のリスクを語る表現が伴わなければなりません

c.仮説的な結果

特定の取引システム(例えば、占星術ソフトウエア)を採用することにより過去に得られたであろういかなる仮説的な結果についての言及も、過去の仮説的な結果は未来の成果を保証するものではないことを述べる責任放棄文を伴わなければなりません。

d.実際の成果

過去の成果の陳述は、正確に描写されなければなりません。

e.意見の陳述

意見の陳述はそのように明示されなければならず、しっかりと事実に基づかなければなりません。例えば、ファイナンシャル占星家は「あなたの投資は最低年率20%で儲かります」などと主張してはなりません。いかなるそのような具体的な主張を行う場合は、実証的な証拠を伴わなければなりません。しかし、そのような積極的な陳述を含む占星家について他人が引用する場合は、これらの陳述が事実で、そのファイナンシャル占星家により勧誘されたわけではなく、引用に関する許可が得られている場合は、許可されます。

f.広告での真実

自分のサービスやソフトウエアを広告する場合には、ファイナンシャル占星家は誇大な主張を行ってはなりません。「最高のソフトウエアプログラムを持っています」、あるいは、自分は「最高のファイナンシャル占星家です」という主張は、アメリカ合衆国連邦法規に違反しており、また、他の国の法規にも違反しているかもしれません。そのような陳述は、客観的に実証することは不可能で、したがって、避けなければなりません

G3.ファイナンシャルアドバイスを与えること

a.絶対的な用語の使用

ファイナンシャル占星家は、確かで具体的な結果をほのめかす「すべての」や「いつでも」、「まったく〜ない」、「確実に」、「いかなる」、「誰も〜ない」、その他の絶対的で避けられない用語を含めて未来の市場の成果に関する占星術的な予測を行ってはなりません。占星術では、特定の日、あるいは、期間に市場がどのように動くかなどの未来のできごとに関して絶対的なことをいうことは不可能であることをクライアントに伝えなければなりません。したがって、ファイナンシャル占星家は、研究調査においてできる限り「かもしれない」や「ありうる」、「だろう」、「おそらく」、「可能性がある」などの決定的でなく、絶対的でない用語を利用してこれらの陳述を基礎づける努力をしなければなりません。

b.実践の範囲

ファイナンシャル占星家は、金融関係における自分の資格や受けた訓練に関して正確に提示しなければなりません。適切な訓練や資格がない場合には、クライアントに経験豊富な人について言及しなければなりません。

G4.クライアントの適切さ

ファイナンシャル占星家は、クライアントが該当する投資や取引に適切であるかを考慮せずに特定の投資や取引のアドバイスを行ってはなりません。個人的な次元で具体的な取引や投資のアドバイスを行う前に、クライアントの占星術チャート、年齢、投資の経験、取引の経験、金銭的な目的や目標、年収、全体的な価値、利用できる投資資金をすべて考慮しなければなりません。具体的な推薦を行う際に考慮したすべての関連する要素は、クライアントに公表されなければなりません。


セクションH.ビジネス占星術

H1.定義

採用や人事、管理、業務拡張、業務縮小、ファイナンシャルプラニング、収入のサイクル、登記日、取引日、開始日、その他の重要な日程などのビジネスに関する問題のアドバイスを行う占星家が、ビジネス占星家です。

H2.広告

a.事実に基づいた表現

ビジネス占星家により宣伝題材の中で語られるすべての陳述は事実に基づく真実でなければならず、すべての主張を書類にできなければなりません。

b.誇大な主張

ビジネス占星家は、自分のサービスがどれだけ会社の利益を増加させるかということについて理由のない、あるいは、誇大な主張をしてはなりません。

H3.ビジネスアドバイスを与えること

a.実践の範囲

ビジネス占星家は、ビジネスに関することがらにおける自分の資格や受けた訓練に関して正確に提示しなければなりません。適切な訓練を受けたり、資格がない領域では、専門家や権威として存在してはなりません。

b.サービスの性質

ビジネスコンサルテーションが始まったときには、占星家は、クライアントに対し、実践されるサービスの目的や目標、テクニック、過程、限界、潜在的なリスクや利益について伝えなければなりません。

正確な意見を提供するために正確なデータを必要とすることを、会社に伝えることは、占星家の責任です。

c.利益と損失

会社の利益に影響するかもしれないことがらに関してビジネスのアドバイスを行うときには、利益の可能性に関する陳述には同様に顕著な損失のリスクに関する陳述が伴わなければなりません。

d.人事決断

人事決断の目的で被雇用者のチャートの作業を行うときには、ビジネス占星家は雇用者に被雇用者から正確な出生データと書面の許可を要求しなければなりません。雇用者には、被雇用者は出生データの提出は強制的だと感じるであろうから、雇用者は被雇用者に対して、1).出生データの表明は任意であること、2).出生データの利用の目的を伝える必要があることをアドバイスしなければなりません。占星家の被雇用者に関する陳述は、その会社での彼らの潜在的な役割に関することに限られます。

セクションH3.eは議論中です。補足参照

e.ビジネスパートナー

f.普遍的な言葉遣い

ビジネスの予測を行うときには、占星家は、確かで具体的な結果をほのめかす「すべての」や「いつでも」、「まったく〜ない」、「確実に」、「いかなる」、「誰も〜ない」、その他の絶対的で避けられない用語を使用してはなりません。占星術では、被雇用者がどのように振る舞う、あるいは、ビジネスがどんな結果を出すなどの未来のできごとに関して絶対的なことをいうことは不可能であることをクライアントに伝えなければなりません。したがって、ビジネス占星家は、「かもしれない」や「ありうる」、「だろう」、「おそらく」、「可能性がある」などの決定的でなく、絶対的でない用語を利用しなければなりません。


セクションI.ホラリー及びエレクショナル占星術

I1.定義

問題が質問された瞬間のホロスコープを作り質問に答える占星家がホラリー占星家です。ホラリー占星家は、ビジネス取引、購入、紛失物、仕事に関する決断、対人関係、その他の特定の質問に具体的で詳細な答えのできるようなことがらに答えます。

結婚や手術、会社の登記、開始、契約のサインなどのイベントの特定の日付や時間を選ぶ、あるいは、「エレクトする」ことにおいてクライアントを援助する占星家がエレクショナル占星家です。エレクショナル占星家は、クライアントに対し、エレクトした時間は行動やイベントを開始する潜在的に最善の瞬間だが、最終結果の成功を保証するものではないことを伝えなければなりません。

I2.ビジネスの実践

a.サービスの性質と範囲

コンサルテーションを始めたときには、占星家はクライアントに対して、目的や目標、テクニック、過程、限界、実践されるサービスの潜在的なリスクや利益について伝えなければなりません。例えば、ホラリーのクライアントは、同じ質問を2度行ってはならないことなどを知る必要があります。

エレクショナルの作業では、エレクショナルチャートは、ネイタルチャートや作業を行ったときに影響していたトランジット、プログレス、ディレクションなどと大幅に一貫性のない結果を創り出すことはできないということをクライアントに伝えなければなりません。エレクショナル占星術は、正確な科学ではなく、占星家が出した答えは間違いがないわけではなく、エレクショナル占星術の利用はクライアントの人生に影響する否定的な結果を避けることはできないということをクライアントに伝えなければなりません。どんな場合でも、エレクショナル占星術は、泥棒を試みるのにもっともよい時間や他人を傷つけようとする努力など不道徳な活動の援助に利用してはなりません。

I3.質問と答え、アドバイス

a.質問の受付

ホラリー占星家は、自分が質問に対して与える答えがクライアントの結果的な期待や考え、振る舞いに影響を与えるかもしれないことを意識しなければなりません。したがって、自分の質問に対する答えが積極的な結果のみでなく、消極的な結果につながる決断に影響を与えた責任を受け入れなければなりません。

b.質問の拒否

ホラリー占星家は、自分が答えることのできない、あるいは、答えたくない質問を受け付けてはなりません。一度、質問を受け付けたときには、それに続く質問への答えの拒否自体が答えだと誤解を与える可能性があることを意識しなければなりません。自分が与えることのできないような答えが予測される場合には、質問を受け付けてはなりません。

c.死についての質問

ホラリー占星家は、生死に関係のある質問には特別に注意深くならなければならず、自分が与える答えが質問の結果に影響する可能性があることを意識しなければなりません。もし、できれば、そのような質問は受け付けないのがよいでしょう。

d.質問の明確化

占星家は、質問されたことがらやエレクトすべきことに混乱がある場合には、質問に答えたりアドバイスを与える試みをしてはなりません。クライアントがきちんとした解釈のために具体性にかけ多重な質問をした場合には、ホラリー占星家はそのような質問に答えてはなりません。ホラリー占星家は、分かりやすい答えが可能なようにクライアントが質問のフレーズをつくることを助けなければなりません。

e.「常に」の質問を避ける

ホラリー占星家は、「今後再度結婚することはあるでしょうか」、「自分の会社の社長になれるでしょうか」などの絶対的な確実さを含む質問に答えることを避けなければなりません。自分の答えがクライアントの期待に影響を与え、その期待が自己成就的な予言として機能する可能性があることを意識しなければなりません。したがって、質問を「次の3年間の間に再婚することがあるでしょうか」など、最終的でない期間を限定したより暫定的な形式に言い換えるようにクライアントを援助しなければなりません。

f.第三者の質問

ホラリー占星家は、第三者の人生(つまり、クライアント以外の人物)を含む質問は、答えの正確さが弱まる可能性があるため、避けなければなりません。ホラリー占星家は、また、第三者の質問に対する答えは、第三者の人生に対する不適切な干渉を招く可能性があることを意識しなければなりません。


セクションJ.倫理的な問題の解決

このISAR倫理規定の違反に関する正式な告訴は、5人のメンバーにより構成されるISAR倫理委員会により審議されます。

この委員会の第一の目的は、仲裁と対立の解決です。それができない場合には、委員会は持ち込まれた倫理的な実践に対する訴えについて調査する権限が与えられ、ISARCAPの地位やISAR会員資格の剥奪を含む一連の矯正を実施します。すべてにおいて、ISAR倫理委員会は公平で、明確であり、基本的に、罰することでなく、癒し、教育、仲直りを目指すよう努力します。

J1.基準の知識

占星家は、これらの倫理基準及びガイドラインに親しんでいることが期待されます。知識の欠如や倫理的責任に関する誤解は、非倫理的な行動の訴えに対する防衛にはなりません

J2.違反の嫌疑

a.期待される倫理的振る舞い

占星家は、職業的な仲間がこの倫理基準及びガイドラインを厳守することを期待しなければなりません。ある占星家が倫理的に行動しているかどうか疑いを持つのに正当な理由がある場合、占星家たちは適切な矯正の方法を探さなければなりません。

b.相談

ある特定の状況や行動のしかたが倫理基準及びガイドラインに違反するかどうか確かではない場合には、占星家は、適切な権威、あるいは、ISAR倫理委員会の役員など倫理に関する知識のある他の占星家と相談しなければなりません

c.非公式な解決

占星家は、他の占星家が倫理基準を違反していると信じる確かな理由があるときには、その行動が関連する秘密保持の権利を侵害しない限り、第一に、その占星家と非公式に問題を解決する努力をしましょう。

d.保証のない訴え

占星家は、保証のない、あるいは、単に別の占星家を害することのみを目的とする倫理的な告訴の提出を呼びかけたり、参加したり、援助したりしてはなりません。

J3.ISAR倫理委員会との協力

占星家は、ISAR倫理委員会による解決に向けての問い合わせや過程、要求などに協力することにより、倫理基準及びガイドラインを執行する過程を援助しなければなりません。

J4.倫理違反

a.ISAR倫理委員会

ISAR倫理委員会の主要な目的は、協会の会員に対する倫理規定の教育と、非倫理的な実践から公共や占星術のコミュニティを防衛することです。ISAR理事会が委員長を選出し、委員長はISAR理事会の承認の下に他の2人の委員を選出し、CAPメンバーより、本人の奉仕する意志に基づき、2人のローテーション委員が任意に選出されます。倫理委員会は、協会の会員に対する正式な訴えに対応します。

b.正式な訴えの解決

協会の会員に対して正式な訴えが提出されたときは、委員会は問題解決のための調査と審議を始めます。最終的に処分に至ります。訴えは、却下されることもあり、あるいは、委員会が倫理が違反されたことを確認し、制裁を課することもあります。

c.制裁の賦課

違反の性質により、可能性のある制裁は、ISAR会員資格や認定証の懲戒、検認、停止、取消し、他の組織への伝達、管理官をつけたり個人セラピーなどの矯正行動の推薦が含まれます。会員は、委員会の決定に対して上訴し、自分に有利な証拠を提出する権利があります。

d.正式な訴えの提出

これらの倫理基準及びガイドラインの違反の嫌疑は、書面により、ISAR本部内ISAR倫理委員会へ提出します。連絡先:ISAR, PO Box 38613, Los Angeles, CA 90038-0613.